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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン2 1話ネタバレ感想

ブラウン神父の事件簿 DVD-BOX II

エピソード1 “The Ghost in the Machine”

あらすじ

ビクター・マッキンレー家に呼ばれたブラウン神父は、夫人のシャーロットから“悪魔祓い”をしてほしい、と依頼される。シャーロットは、屋敷に幽霊がいて、突然物が動き出したりする、と言うのだ。実は、シャーロットには妹が居るが、9年前から行方不明になっていた。

ネタバレ感想

マッキンレー家の夫人〈シャーロット・マッキンレー〉から呼び出されたブラウン神父。

「この家には幽霊が出る」と話すシャーロットは、失踪して9年が経つ妹の〈エルスペス〉が何かを伝えたがっていると考えていて、それにしても度重なる怪奇現象に限界がきているらしいのです。

悪魔祓いを頼みたい夫人と、非科学的なものは信じていないと一蹴するブラウン神父。神父というのは、悪魔だとか幽霊だとかを信じているものかと思っていました。

エルスペス失踪当時、ブラウン神父は巡礼でこの村に居なかったそうで、当時を知るマッカーシー夫人は、あの時に神父さえ居れば謎が暴かれてシャーロットの亭主〈ビクター〉殺人罪で捕まっていたはずだと話します。

そんなマッカーシー夫人の噂話を真っ向から否定するレディ・フェリシアの言い分は「横暴な父親から逃げ出しただけのただの家出よ」とのこと。

 

ブラウン神父がマッカーシー夫人やシドを伴って祈祷に来ていた最中、エルスペスの肖像画が勝手に落ちて来てついにこの家の主人ビクターは出て行きます。

娘と2人で夜を明かすのは無理だと狼狽えるシャーロットに対し、自身は夜明けの祈りから抜けれないためにシドを置いていった神父とマッカーシー夫人。

年若いわりに妖艶な娘〈セリーナ〉はシドに猛烈アタックしており、シドの方もあの絶妙な色気でヘラヘラしております。スージーはどうした、スージーは。

深夜の屋敷内でセリーナのシドに対するグイグイくるお戯れが始まりそうなところで、シャーロットまでもが居なくなった事に気が付く2人。

突然戻ってきたビクターは怪しさ満点で、結局翌朝まで夫人は姿を消したまま。たった数時間人が消えたと言えど、9年前にはエルスペスの件で立証できなかった警察は今回こそはと躍起になって早々の捜索を始めています。

バレンタイン警部補は髭面で、渋さに磨きがかかってはいるものの、なんとなく笑えてしまうのは度々ポンコツなところを見てきたからなのか……?

今は読む人も居ないから、とシャーロットの絶版本をポッケナイナイするブラウン神父の倫理観はどうなっているのか(笑)

 

麻薬の誤処方で医師の職を失っているビクターが妻の失踪にも関与していると警察は考えていて、自分が疑われていると気付いているビクターはフェリシアにアリバイの偽証を頼みます。

警察に嘘をつく事を拒んでいたものの、娘のセリーナがシドに対して必死に父親を庇っている場面を盗み聞きしたフェリシアはセリーナのために一晩中ビクターと居たことを証言したようです。

そのセリーナはと言うと、前夜に戻ってきたビクターが猫の餌入れに慌てて隠した薬品と注射器の入ったポーチを見つけて、それを隠そうとするあまりオーバーなまでに父親を庇っていたわけですが。

 

マッキンレー家の庭では、昨夜の雨で崩れた盛り土の下から白骨化した遺体が出てきます。

エルスペスには秘密の恋人がいて、自分が2人の連絡役をしていた事を打ち明けたシド。

駆け落ち相手だった修理工の〈セス〉が姉妹殺害の容疑ですぐに逮捕され、少なくともシャーロット失踪の夜のセスとはホテルの部屋で一緒に居たフェリシアですが、コロコロと証言を変えることが認められるはずもなく、ビクターでの件の偽証がたたって今回のアリバイは認められませんでした。わりかしビッチなのに、何故こうもレディ・フェリシアには気品が漂っているのでしょうか。

ビーズが付着していた事で女性だと断定されていたあの骸骨は、検査の結果男性のものだと判明。エルスペスでは無かったのです。それでもバレンタイン警部補は遺体が別人だろうが起訴には持ち込むと鼻息を荒くしております。

 

ところで、マッキンレー家における一連の幽霊騒動はセリーナの仕業だったそう。

ロンドンに戻りたい一心でちょっとした悪戯を仕掛けていた、と。両親があそこまで怯えるほどの怪奇現象を巧妙に仕立て上げるとは……積極的なだけでなく、策士な娘さんです。

そんなセリーナと話している最中に、遺体が胸に付けていたビーズがロザリオだったのでは?と気付いたブラウン神父。

宗教改革の間、カトリック教徒は司祭や聖書を守るために隠れ部屋を造っており、あの遺体は逃げる途中の司祭だったのです。

隠れ部屋を捜すため、勝手に持ち出してきていた例の絶版本の隅に走り書きされた暗号を紐解こうと屋敷へ急ぐ神父。

セリーナから走り書きが母親の筆跡ではないと聞くと、拘置されているセスの所へと急ぎ、当時恋人同士だったエルスペスと何かを探していたのではないかと問います。

あの家には『屋敷のどこかに宝が眠ってる』という言い伝えがあったらしく、それさえ見つければエルスペスの父親から逃げて結婚できると考えていた若い2人。

駆け落ちを約束していた時間に彼女は現れず、セスはお宝を見つけたエルスペスが1人で持ち逃げしたのだろうと考えていた、と。

エルスペスの筆跡に1と7が分かりづらいという癖がある事を知ったブラウン神父は、またしてもとんぼ返りでマッキンレー邸へ。

そこではちょうど、ビクターが注射器を使って自殺を謀っているのをセリーナが見つけて取り乱していた場面。

いくら何もできないとは言え、人が痙攣して死にかけている時に暗号の謎を解いて隠し部屋への入り口を見つけて歓喜の声を上げるのはこれまた倫理的にいかがなものか。医者に連絡を入れただけマシか。

暗号を使って隠れ部屋の中で衰弱していたシャーロットを見つけたブラウン神父ですが、これまた死にかけの父親をほっぽり出して中へ入ってきてしまった娘が、扉が閉まってしまわないよう噛ましておいた傘を動かしてしまい、3人は完全防音の隠れ部屋に閉じ込められてしまいました。

怪奇現象の謎を解こうと古い建築の本を読んでいたシャーロットは、そこにエルスペスの走り書きを見つけて隠れ部屋の中へ迷い込んでしまっていたのです。

司祭を守るために防音になっていて、外からの協力者の助けでしか開かない扉の内部に閉じ込められていたのはエルスペスも同じです。

言い伝え通りに隠されていた家宝のそばで白骨化していたのはエルスペスで間違い無いでしょう。

隠れ部屋の先にトンネルを見つけて物音を響かせていた神父は、ちょうど居なくなった3人を探して教会で柄にもない神頼みをしていたバレンタイン警部補に見つけられ救出されました。教会の下に続いていたトンネル部分は防音じゃなかったのかー。

 

エルスペス失踪時に犯人扱いされたショックでモルヒネの精神安定効果に頼るようになっていたビクターは、モルヒネ中毒で医師免許を剥奪されていたそう。

今回もモルヒネ自殺を謀るも危ないところで助かり、妻と娘に再び会えたのも、財宝を見つけられたのも、不幸中の幸いです。エルスペスの遺体もきちんと埋葬されました。

白骨化遺体は実際にあの家に長年横たわっていたわけで、幽霊屋敷というのもあながち……な話だったのかもしれません。

 

今回と9年前の2つの事件を一気に解決し、ロンドン警視庁の警部に大抜擢されたバレンタイン警部補。毎度ポンコツなのに……!!!

栄転になるバレンタイン警部補の後任として

〈サリバン警部補〉が既に村へ来ていて、こちらもまたブラウン神父とは犬猿の仲になりそうです。

バレンタイン警部補、かなり良いキャラだったのにここでお別れとは……残念です。

今回スージーの姿も彼女に関する話題すらもありませんでしたが、まさかの2人ともシーズン2からは降板という形だったり?

忘れた頃にでもいいのでたまには出てきてくれると嬉しいのですが……どうでしょう。

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ブラウン神父の事件簿 シーズン2

▼次回、エピソード2

axxi.hatenablog.com

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