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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン3 5話ネタバレ感想

ブラウン神父の事件簿 DVD-BOX III

エピソード5 “The Last Man”

あらすじ

毎年行われている、ケンブルフォードとハンブルストン、二つの町のクリケット対抗戦。9連敗中のケンブルフォードが今年も負けると、グラウンドの永代所有権を奪われることになってしまう。そんな重要な試合を前に、ケンブルフォードのチームのエース、ヴィンスが銃殺される。ヴィンスの死の真相を調べていたブラウン神父は、ヴィンスが3人の人間を恐喝していた事実を知る。

ネタバレ感想

毎年、翌年のオーナーを賭けて行われてきた2つの領地が対抗するクリケットの試合中に銃で亡くなったチームケンブルフォードCC”のキャプテン〈チャールズ〉

チャールズが自殺して1年が経ち、また今年もケンブルフォードとハンブルストンの対抗戦が8日後に控えております。

新しくグラウンドを含む地所を買った“ハンブルストンCC”〈マックス・スカリオン〉も対抗戦の行方を見守りに姿を見せています。

人手不足のチームケンブルフォードは、代診医の〈ラジ・チャンドラティ医師〉をキャプテンに招き入れますが、〈ピーター・ウォレンダー少佐〉はこれに不服そう。

チーム随一の速球投手〈ヴィンス・レノン〉が妻の手を取っている場面を見てしまい、怒り心頭のピーターが彼をクビにしたり、ヴィンスがドクターに食ってかかったり、何が何やらではありますが、とにかく雰囲気の悪いこと。

一悶着あった後に、ヴィンスの自転車のカゴには500ポンドで決着を 真夜中にクラブハウスと書かれた挑戦状が。

この誘いに乗ったヴィンスは時間通り深夜のクラブハウスに出向き、背後から胸を撃たれて死んでいるところを翌日発見されました。

銃創と遺体の向きを見ると、わざわざひっくり返して仰向けに寝かされていたり、顔を丁寧に拭かれていたりと犯人の目的は一体何だったのか。

 

8つの時に空襲で身寄りをなくしたヴィンスを、今は亡き弟のチャールズと一緒に引き取っていたのが姉の〈ジェーン・ミルトン教授〉です。

ジェーンの自宅を訪ね、16歳からミサに来ていないはずのヴィンスの持ち物に祈祷書がある事に気が付いたブラウン神父は、その中に挟んであったイニシャル“OM”、“PW”、“LB”と日付、金額が書かれた1枚のメモ、そして、例の挑戦状を見つけました。

ヴィンスが恐喝していたらしい3人のうちの誰かが『決着をつけた』という事です。

 

エースを失ってますます劣勢なケンブルフォードに対し、ハンブルストンは、町の対抗戦にしては大掛かりなプロ顔負けの外国人選手を補充。

というのも、1783年に作られた条約に書かれている、『もし一方が10年連続で負けた場合、勝者がグラウンドの永代所有権を持つ』という誰もが知りもしなかったようなルールを新オーナーのスカリオンら実行しようと企んでいたのです。

 

“PW”のイニシャルと一致するピーターを訪ねたところ、妻にちょっかいを出していたと聞いて思い当たったブラウン神父。

ヴィンスから恐喝を受けていたのはピーターではなく、“リトルL・ベアB”の愛称で呼ばれる妻の方だったのです。

彼女には、最初の夫を戦争で失って路頭に迷っていた際に手を差し伸べてくれた紳士が居て、貞操と引き換えにロンドンでの愛人生活を手に入れたというこれまで隠してきた過去があり、ヴィンスはそれをネタに強請っていた、と。

 

警察には、ドクターが庭に何かを埋めたという匿名のタレコミがあり、本人には身に覚えのない銃が出てきてしまいます。

ドクターは拘束されるも、同時にグラウンドに現れた測量士を見たシドが、スカリオンが2つの町のものであった土地を売って金儲けをしようとしている事を突き止めており、大事な試合の直前に敵対チームのキャプテンの庭から凶器が発見されて拘束、というのは出来過ぎているとさすがのサリバン警部補も懐疑的です。

試合が始まった段階で、ジェーンと河原を歩いていたブラウン神父はヴィンスのマフラーに包まれて遺棄されていた本物の凶器を発見。

急いで試合中のサリバン警部補にそれを伝えにいき、容疑が晴れたドクターは釈放ついでに急いで試合へ向かいます。

ただ、この土壇場で凶器が再発見されたというのもかなりタイミングの良過ぎる話で、一緒にいたジェーンがわざと神父に見つけさせていたわけです。

3人のイニシャルのうち、唯一、一年前から支払いが滞っていた“OM”は、オールドマンと呼ばれていたチャールズの事で、彼がゲイだという秘密を知ってそれをネタに強請っていたヴィンス。

これが公になれば相手にも迷惑がかかる、とヴィンスは自殺してしまいました。

弟の仇討ち、というにはあまりにも複雑な感情が渦巻くジェーンは、再び恐喝を始めた息子を自身の手にかけたのです。

寝る時もいつも仰向けだったヴィンスを倒れたままにはどうしても出来ず、表向きにして顔を拭いてやったのも親心だと思えば納得です。

彼女自身、病気を患っていて先が長くないという現実が、より害悪な息子をこのまま放置して逝けないという気持ちにさせたのでしょう。

全てを告白し終え、肩の荷が降りたのかそのまま眠るように神父の横で息を引き取ったジェーンでした。

 

せっかく戻ってきたドクターもデッドボールに倒れ、いよいよ人数が足りないとなった時にはレディ・フェリシアの出番です。

ヒールのままグラウンドに出て、見事なホームランで勝利を物にしてくれました。さすがフェリシアさん(笑)

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▼次回、エピソード6

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