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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン5 9話ネタバレ感想

ブラウン神父の事件簿 DVD-BOX V

エピソード9 “The Lepidopterist’s Companion”

あらすじ

移動図書館の女性経営者マーガレットが何者かに襲われた。ところがその直後、マーガレットの夫で写真家のカートライト氏が強盗と間違え従業員のルイスを撲殺してしまう。正当防衛だと判断し一件落着かに見えたが、ルイスの死因は毒殺だと判明。ブラウン神父は現場の暗室に隠されたネガを発見する。

ネタバレ感想

教会は教会でそれほどお金に困っていないようには見えなくても、マッカーシー夫人がせっせとケーキを作って売り捌き、移動図書館への寄付までしているそうです。

移動図書館の女性オーナー〈マーガレット〉から何冊もの未返却図書を返すようやんわり指摘されたブラウン神父はマッカーシー夫人と2人がかりで本を抱えて返却手続きにやって来ます。

ところが、移動図書館のトラックから従業員〈エイダ〉の悲鳴が響き渡り、中では血を流して倒れているマーガレットの姿が。

マーガレットは死んではおらず、2日ほどで仕事にも復帰できる軽傷だったわけですが、彼女が戻るまでの2、3日の間図書館員代理を買って出るマッカーシー夫人。

 

マーガレットの夫〈グレアム・カートライト〉写真屋で雇われているカメラ好きの青年〈ルイス・ウォード〉は、恋人のエイダに話があるから店にきてくれと呼び出し。

しかしその夜、深夜に物音が響いたカートライト家で、グレアムが暗がりで侵入者を叩きのめしたところ、相手はルイスでした。

雇い主の店に高価な写真機器を盗みに入ろうとして見つかったルイスが抵抗した末に正当防衛で撲殺されたという話で片付けるマロリー警部補は、早朝に叩き起こすという嫌がらせ目的で臨終の秘跡のためにブラウン神父を呼び出しています。

 

夜に私用で暗室を使う許可を得て店の合鍵を持っていたルイスは裏口からそっと帰れるはずなのにスタジオに居たことを怪しんでいるマーガレット。

信徒で昔から彼のことを知っているブラウン神父は、盗みを働くような人間じゃないとも考えていて、常にカメラを持っていたから写真を調べてみてはどうかというバンティのアドバイスを実行に移す事に。

閉店中の写真屋に忍び込んで暗室をチェックすると、タンスの裏に隠されていたファイルからエイダを写した数枚の写真が出てきます。

そして、現像前のネガが入った缶も見つかり、警察の聴取から帰ってきたグレアムに見つからないようこっそり持ち帰って来ました。

司祭館の一室を暗室仕様にして現像してみると、ヌードモデルを撮影したポルノ写真ばかり。

そもそも、「誰だ!?」と問いかけたグレアムに対して何故声を上げなかったのか。盗難の証拠はなく、彼は返事が出来ない状態で助けを求めて店に入ったのかもしれません。

警察の方でも、検死結果が出て毒殺だと判明。

ブラウン神父からポルノ写真の話を聞き、その手の写真をばら撒くには共犯者が居るはずで、町で怪しい商売をするとなれば容疑者はただ1人だと言って探しに行くマロリー警部補。

以前(S5-ep.6)、ブラウン神父が逮捕された際に脱獄に協力してくれた廃品回収のハリーのところです。

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しょっぴかれたハリーに話を聞きに留置所へ出向いたブラウン神父は、2日前にエイダと別れ話になって縋っているルイスの姿を見たそう。その口論の中には『写真』というワードも。

ケンブルフォードの男性達がポルノ写真を買うとしたらどこへ行くのか教えて欲しいと頼んだブラウン神父は、ある条件付きで情報を教えて貰えました。

ハリーからの条件は、なんとマッカーシー夫人とのお散歩デート(笑)

夫人の意見も聞かずに勝手に承諾して来てしまい、「慈善事業だと思って頼むよ」とはこれいかに。

ハリーからの情報では、その手の写真は移動図書館で入手できて、半クラウンを延滞料箱に入れてチョウの本を頼むのが秘密の合図になっているそうです。

移動図書館にあったチョウの本の貸出し履歴は異様なほど埋まっていて、そのどれもが近日中に返却されています。誰かが本に写真を挟んでいたとなると、怪しいのは移動図書館で働くエイダかマーガレットです。

エイダを問い正すと、明らかに話すのを避けていて、次にマーガレットとグレアムに移動図書館でヌード写真が売られていたという可能性を伝えると、通報しようとするマーガレットを止めるグレアム。

グレアムに「金を払うからヌード写真を撮らせろ」と言われたという匿名女性からの通報で家宅捜査に来ていたマロリー警部補は、助手だったルイスの口封じをするために毒殺した後バットで殴って正当防衛に見せかけた殺人容疑もかかっていると言っています。

コソコソしていて怪しかったグレアムですが、金庫の中の札束が競馬で勝ったへそくりだというのは本当のことで、ルイスを殺すつもりなど本当になかったようです。

こうなっては、ポルノ写真に映る女性を見つけて話を聞かなければ真実が分からないということで、マッカーシー夫人とバンティが手分けしてネガの中から1人ずつ女性を確認していくと、唯一知った顔が。

モデルをしていたのはエイダで、彼女は家賃のためにこの誘いを受けたそう。そもそも金に困って延滞料を盗んだのがマーガレットにバレて、彼女から一緒に写真を売らないと通報すると脅されズブズブの関係になったところでついにはモデルに誘われ大金に目が眩んだとか。

この頃、エイダはルイスと付き合い始めたばかりでしたが、夜に暗室を使う許可を得ていたルイスがうっかりこの撮影現場に入ってきてしまって気まずくなった上に、マーガレットからは口外したら町中に写真をばら撒くと脅されていたのです。

自分の写真を売らないでくれと頼んだところマーガレットは豹変し、彼女から逃げようとして無我夢中で掴んだ本棚が倒れてしまった事で、冒頭のマーガレットの事故に繋がる、と。

マーガレットが死んだものと思い込み、混乱したままルイスを訪ねて助けを求めるとネガを捜して隠してくれると約束してくれていたそう。

つまりはルイスもグレアムもこのポルノ写真の密売に関与はしていなかったのです。

匿名で通報を入れて夫に罪を着せようとしたのも、想像以上に性悪だったマーガレットでした。酒とギャンブルの悪癖があるグレアムのせいで青春時代を無駄にしたという恨みで彼を利用して自分は移動図書館を売って逃げようと画策していたマーガレット。

知り過ぎたルイスにはココアに毒を盛り、エイダとブラウン神父も移動図書館の荷台に閉じ込めて岬へと運びます。道中でなんとかトラックから飛び降りて逃げ出した2人。

そのままトラックは故障して、逃走をはかったマーガレットは呆気なく警察に見つかり逮捕となりました。

マロリー警部補に提出した証拠のネガの中からエイダのものだけは捨ててやるブラウン神父の配慮で、彼女はまた安心して移動図書館を引き継げそうです。

最後に、マッカーシー夫人とハリーは結構お似合いに見えました(笑)

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▼次回、エピソード10

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