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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン6 7話ネタバレ感想

Father Brown - Staffel 6

エピソード7 “The Dance of Death”

あらすじ

レディ・ローズの屋敷を訪れたブラウン神父たちは、舞踏室で社交ダンスを練習していた若者たちのいざこざを目撃する。まもなくそのうちの1人、ルーシーが遺体で発見され、失明した青年アレクサンダーが犯行時刻にレディ・ローズの足音を聞いたと言う。婚約者が逮捕されるがアレクサンダーは足音を根拠に犯人はレディ・ローズだと言い張る。

ネタバレ感想

教会の屋根の修理費を寄付してくれる事になった〈レディ・ローズ〉の屋敷を訪ねるブラウン神父達。

舞踏室では社交ダンスの練習が行われており、

盲目の〈アレクサンダー〉が競技会で組む相手の〈ルーシー・ドーズ〉と練習に励んでいる最中、ルーシーの婚約者〈オリバー〉がやって来て何やら彼女が身につけているネックレスについて揉めています。

傍らにはオリバーのダンスパートナーで、父親を亡くし、3週間後には教師になる予定の〈メリン・ティレルが。

オリバーに何かを囁かれたルーシーはあからさまに取り乱した様子で部屋を出て行き、彼女を追うアレクサンダー。

次に舞踏室に戻って来たアレクサンダーの両手は血まみれで、「誰か手を貸してくれ!」と助けを求めます。

ルーシーの部屋に駆け付けた一行は、そこで彼女が亡くなっているのを発見しました。遺体の胸元にはあのネックレスがありません。

アレクサンダーは犯人の足音を聞いていて、杖をつく特徴的な音を出すレディ・ローズのものだったそう。

 

警察が持ち物を検査したところ、オリバーは無くなっていたネックレスを持っており、ルーシーのバッグに入っていたのを取り出したのだと言いますが、レディ・ローズがすかさず指したバッグはルーシーではなく自分のものだと指摘。

オリバーはバッグが落ちた拍子に首飾りが見えたからルーシーのものだと思い込んでいて、彼女がファンからの贈り物をこれみよがしにつけていたので懲らしめようとして取ったのだと話します。

足音の話にも聞く耳を持たなかった警察は一見すると怪しいオリバーをその場で逮捕。

犯人はレディ・ローズだと確信しているアレクサンダーは、自分を失明から立ち直らせてくれたルーシーに報いるためにも真犯人を捕まえたい、そのために警察が納得する証拠を捜したいけれど盲目の自分1人では無理があるから、とブラウン神父達に協力を頼みます。

現場に忍び込んだバンティは、ウェストウッドのケースを見つけていて、アレクサンダーは婚外子を産んだレディ・ローズがウェストウッド社製の宝石と共に養子に出したという噂があると合点がいった様子。

ルーシーは彼女の娘で、その事実をバラされては評判が落ちるので動機になると考えたアレクサンダーですが、ここまで最初から一貫してレディ・ローズへの疑念を植え付ける言動は逆に怪しく見えます。

 

アレクサンダーの失明の原因を探るブラウン神父は、3年前に寄宿していたアレクサンダーがある夜眠れず、階下で水を飲み部屋に戻る途中に遭遇した侵入者から突き飛ばされて階段から転落した結果脳が損傷し、失明に至ったと巡査部長からこっそり教えて貰いました。

その夜には何も盗まれておらず、警察は侵入者も動転してそのまま逃げたということで片付けていますが、そもそも宝の山でもあるあの屋敷はわざわざ2階に行く必要すら無かったはずだと不審に思うブラウン神父。

 

こんな事件があってもなお、ダンスの競技会は予定通り開かれるらしく、現場への出入りの口実を見つけたブラウン神父はマッカーシー夫人をパートナーにして再びお屋敷へ。

ルーシーの両親と話し合って彼女を偲ぶ会にしようという話になったそうですが、それにしても不謹慎だと表情を歪めるマッカーシー夫人の意見がもっともでしょう。

 

そもそも、婚約カップルが居ながらお互い別の異性とパートナーを組むという事に違和感がありましたが、やはりこのパートナーの存在でルーシーとメリンは不仲だったそう。

それでもルーシーがオリバーと組まなかったのは、彼女がアレクサンダーのリハビリに夢中だったからだとレディ・ローズは話します。

自分の意向でアレクサンダーと組んでいるのに、メリンがオリバーと組んで喜んでいるのは許せないという典型的な女の嫌な部分が垣間見える話でした。

 

夜中に屋敷の中を探し回るバンティとアレクサンダー。バンティは本に挟まれた手紙を見つけていて、その内容は『レディ・ローズの娘だと皆に言う』というルーシーが送った脅迫状で、求めていた証拠がこれ以上ないほど完璧な形で出て来たのです。バンティがこれを見つけるよう誘導されたかのよう。怪しい、怪しいぞ……。

 

アレクサンダーに賭けを持ちかけていたオリバーは、自分が勝てばダンスを辞めろと言って、逆にアレクサンダーが勝てば失明の真相を教えてやると言っていた事を聞いたブラウン神父。

パブで偶然あの夜の侵入者と会ったと説明したそうですが、あまりにも話が出来すぎています。

勾留中のオリバーに、殺人容疑の疑いを晴らすためにも全て話すよう説得すると、事件の夜のアレクサンダーの記憶がないのをいい事に色々と経緯をでっち上げていたと分かりました。

オリバーが審査員を買収しようとした事をレディ・ローズに報告しに行こうとしていたアレクサンダーを必死に止めようとしていたルーシー。

階段で押し問答になると、アレクサンダーはバランスを崩し転落し、それがきっかけで失明していたのです。

病院に行くとアレクサンダーが事故の記憶を失っていたので2人で偽装し、ルーシーは罪悪感から彼のリハビリに献身的でした。

ルーシーが亡くなる直前、オリバーが耳打ちしていたのは賭けの事で、だからこそルーシーは婚約者に裏切られるのではないかとあんなに動揺していたのか。

 

アレクサンダーと一夜を共にしたバンティは、翌朝レディ・ローズにルーシーから脅迫されていた件が動機だろうと糾弾しますが、彼女の答えは若い頃に遊んでいた時に病気をうつされて妊娠できない身体になり、娘は居ないという答え。

これを聞いたブラウン神父は、最初からレディ・ローズの事を疑ってかかり、バンティが捏造された証拠を見つけるよう誘導したアレクサンダーが怪しい事を指摘します。

アレクサンダーはわりとすぐに認めますが、レディ・ローズの足音を聞いたのは確かで、ハンディキャップを抱えた彼の話も真剣に聞いてくれるバンティの気を引くために自演していたのだそう。責めるに責められない話です。

 

さて、殺人事件の真犯人はメリンだったよう。

亡くなったばかりの父親はレディ・ローズが遊び半分でやっている事業に投資して大損したのを苦に自殺していました。

レディ・ローズの策略で窮地に陥り破産すると、ルーシーの家族と一緒になってメリンの家の資産を買い叩いたのだそう。

その中の一つが、メリンの母親のものだったあの首飾りで、それをメリンの目の前で身に付けるルーシーの悪趣味さよ……。いや、ルーシーは両親から与えられただけで知らなかっただけかもしれませんが、メリンからすりゃあ知ったこっちゃない話で相当キツイものがあったことでしょう。

アレクサンダーがレディ・ローズの杖の音だけ聞き分ける事を逆手に取ったメリンは、彼女の杖を拝借してさっさとルーシーを殺して首飾りを回収した後、わざと杖をついて歩く音をアレクサンダーに聞かせていたのです。

回収した首飾りをレディ・ローズのバッグに入れる事で彼女に罪を着せて復讐しようとするも、オリバーが取るのは想定外でした。

この際だから憎き仇のレディ・ローズも始末しようとしたメリンでしたが、ブラウン神父から両親の話を出されて思いとどまります。

晴れて釈放されたオリバーはアレクサンダーに失明の真相を話して謝罪したのでしょうかね。

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▼次回、エピソード8

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