第2章:手がかり ミミズクの仲間のミニエピソードを含む “Chapter 2: The Clue featuring the minisode A Companion to Owls”
あらすじ
天国と地獄は行方不明の大天使を懸命に捜索する。アジラフェルはある歌を耳にした時、謎を解く手がかりに気付く。クロウリーとアジラフェルはパブを訪れ、人間カップルの恋を取り持つ方法について話し合う。約5000年前、クロウリーは、神のお気に入りの正しい人物ヨブの処罰に遣わされていた。アジラフェルは身をもって誘惑を体験する。果たしてガブリエルは何を信じ、何を信じないのだろうか。
ネタバレ感想
自分達が直接手を下さないために『悪魔達の所業を止めない』で正義を守る天界サイドはそれこそ悪魔的な思考回路で、皮肉なトンチのよう。
天界の警報が鳴ったのは大天使級の奇跡が起こされたからで、早速書店に出向いて来たミカエル達。天使と悪魔半々のプチ奇跡ではなく、その裏で記憶のないガブリエルが何かしでかしたのでしょうか。
間が悪くガブリエル本人が出てきてしまいますが、天界から来た3人は“本屋の助手のジム”だという自己紹介に何の違和感も抱いていないらしく、ハラハラしながらも店の中へ迎え入れることに。これが半奇跡の力なのか……?
レコード店のマギーから、カフェのニーナに本気で恋していると聞いていたアジラフェルは、奇跡を起こした理由を2人の仲を取り持つ愛のための行為だったと言い訳します。
クロウリーを呼び出して珍しくパブに行き、咄嗟についた嘘を真実にするために、2人が恋に落ちるになどうすればいいあ相談するアジラフェル。
クロウリーは人間の思い描く古典的な『運命の出会い』を映画で見て知っていたらしく、突然の大雨からの雨宿りで偶然バッタリシチュエーションを提案。どうせ小説風にやるならそれなりの準備が必要だと考えるアジラフェルは伝統的な舞踏会が必要だと主張。
クロウリーは悪魔的な力でガブリエルから『明の星が歌い神の子は喜びの声を上げた』という、かつて神がヨブに言った言葉を引き出します。
何らかの手掛かりになることは間違いないので、ヨブ記を開いて自分達の遥か昔の記憶を思い返してみました。
約5000年前、神とサタンの賭けのために善人のヨブを罰する許可が与えられていたクロウリーと、悪魔の所業を止めたいアジラフェル。
ヨブの子供達がやたらと生意気で現代風なあたりが、あぁ、これぞグッドオーメンズだなぁと思えます(笑)
当時から美食家の片鱗が見え隠れするアジラフェルは誘惑に負けて骨付き肉を貪り食っていて、その食いっぷりは悪魔のよう。
その後、神がヨブに天から語りかけているのを目の当たりにする2人。その際にあの言葉も出ておりました。
ヨブは神の試練に合格するも、夫婦ともども3人の子供を失ったことで信仰も投げ捨てかけたところを、アジラフェルとクロウリーの茶番劇で殺さずトカゲにしていた子供たちを元に戻して無事解決。天界の上層部を適当な誤魔化しで納得させてしまう強引さ(笑)
ここでアジラフェルは初めて本来の神の計画に背いて話を合わせる嘘をついています。
しかし、アジラフェルを堕天した悪魔と見做さず地獄へも連れて行かず秘密を守ってやるクロウリー。なんだかんだの友情です。
2人とも自分の居る世界から少しずつはみ出した孤独を持ち合わせている者同士固い絆が生まれたのでしょうか。
ガブリエルが口ずさんだ歌を頼りに入手した『エブリディ』のレコードが元々あった、『死体洞窟人』というパブのジュークボックスでおかしな奇跡が起こっているらしいので、クロウリーのベントレーで現場に行って調べようと考えたアジラフェル。
その間の留守番とガブリエルの世話を押し付けられたクロウリーは大丈夫なのでしょうか(笑)
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