エピソード3『リリーの2回目の15歳』“Lily's Double Quinceañera”
あらすじ
6月11日、今日はリリーの30歳の誕生日。この記念すべき日に、リリーは“やりたいことリスト”を達成しようとする。その助っ人となるのは…。
ネタバレ感想
6月11日はリリーの30歳の節目の日。
2回目の15歳の誕生日という表現は目から鱗でした。
15歳の時に書いたやりたいことリストを叶えるために仲間を探すも、ホルヘやソル、ニックには先約が。
そこへ、サンティアゴから電話がかかってきて思わず助っ人を頼むリリー。
別れた恋人の誕生日に普通にお祝いの連絡を入れるというのは文化の違いを感じます。
別れる前にリリーのために準備していたお手製のメイクアップワゴンを持参して迎えに来たサンティアゴ。
本格的で細部までこだわってリリーのために作られたのがよく分かる一品で、嫌いになって別れたわけではない元恋人からこんな物貰うのはかなり心が動かされそうなもの。
2人の相性を再確認するかのような楽しい時間を過ごした後に、リリーは今夜の誕生日会にサンティを招待しますが、そこで初めてデートの約束があると聞きます。
動揺しながらも彼女を連れて来てもいいと誘い、その場はお開きに。これは聞きたくなかった事実でしょう。
チャーリーのサッカーの試合があり、ソルはチャーリーの母親と初めて会うことに。母親は強烈で時に批判的だから2人を合わせるのが心配だとナーバスになっているチャーリー(笑)
実際に〈アマンダ〉は、かなり強烈なキャラではあるものの、途端にソルの事を気に入った様子でひと安心。
ただ、何気ない会話の中でマイルズが「自分はクイアじゃない」と軽く否定した事でソルはそれどころではなくなってしまい、お馴染みのクイア友達を緊急招集。
この友人コンビが本当にソルの事を大切に思っていて、一言で人間性を決めつけず、安易にマイルズを手放すなと絶妙なアドバイスをしてくれております。
ソルは女性として生まれてきていても、ノンバイナリーで性自認は男性でも女性でもどちらでもありどちらでもないような感じなのですね。
そんな自分と付き合っているのにストレートでノンケだと簡単に言われると、ソルとしては男の部分の自分は受け入れてもらえないのか?と感じるという……そんな解釈で良いのでしょうか?
ソルを宥めながらも、パーティーにのこのこやって来たマイルズを捕まえて、直球で分かりやすくソルの不安やマイルズが思っているよりもデリケートな話だと理解させてくれるこの2人、頼もし過ぎました。
その後のマイルズの迅速かつ誠実な対応も満点です。
結婚式の準備で意見が食い違い険悪ムードのホルヘとヘンリー。
カトリック信仰のマイラの希望で、彼らにも結婚前の筆記テストが行われる事になっていて、最初こそお婆ちゃんを納得させるために形だけと言っていたはずのホルヘも、先の食い違いが重なってどんどん自信を無くしてきています。
パーティー中には2人してもう喧嘩はやめようという事で収まり、テストの結果も気にしないと宣言しに行こうとすると、逆に結果は最高の相性だったと言われて心置きなくパーティーモードで盛り上がる2人でした。
てっきりメラニー同伴で来るのかと思えば、全く別の女性〈キキ〉を連れて来たサンティアゴ。
自分が呼んだのに悪いと思いながらも、ありのままの自分でいるために、元カレが他の女と一緒でも大丈夫だと思いたかったけどやっぱりまだ嫌だし帰って欲しいと正直に伝えるリリー。
サンティアゴの方も分かってくれて、向こうもリリーが他の男といるのは見たくないからルールを決めようと提案してきます。
友達でいたいから『デートの話も、相手を連れて来るのも無し』という約束事が決められましたが、なんという遠回りでしょうか(笑)
アナと真剣交際しながらもどこかフワついているニック。
タロット占いで鋭い指摘をされてからというものの、リリーに未練がある事を自覚したのかいい感じにおかしくなっております。
ホルヘは親友が姉をまだ好きだと当たり前のように気が付いていながら、バカなこといってないで自分が幸せになれる相手と踊ってこいと言うも、ニックの片思いは以外と歴史があったようで、大学の時に寮で出会ってからずっと好きだった、と。
ホルヘとのこのやり取りを聞いてしまったアナは、リリーの代わりにされるのはごめんだ、とニックの前から去ってしまいました。
せっかくニックもまともな女性関係に踏み出せたはずがこんな事に……!
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▼次回、エピソード4