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海外ドラマ≫≫New Tricks ニュー・トリックス〜退職デカの事件簿〜 シーズン1 6話ネタバレ感想

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エピソード6『天からの声』“Talking to the Dead”

あらすじ

ジャックは霊能者に亡き妻メアリーの霊を呼び出してもらうが、現れたのは17歳の娘キャロラインの霊だった。キャロラインは約20年前に誘拐され、輸送コンテナの中で餓死しているのを発見された。

ネタバレ感想

メアリーに語り掛けがちなジャックでしたが、霊能者を頼るほどだったとは……。

 

資産家の17歳の娘が失踪し、3ヶ月後輸送コンテナの中で死んでいるのが発見されます。容疑者も動機も不明なこの事件が今回の捜査対象です。

ただ、この事件をUCOSで再捜査すると言って事件簿を持ち込んだのはジャックで、亡き妻を呼び出すために霊能者を頼んだことが事件を知るに至った過程という突拍子もない話に。霊能者はメアリーではなく娘の霊と話し始めて、娘から挙げた名前をメモさせられたので、その名前を未解決犯罪のデータベースで検索してみても何も出ません。それでも好奇心が勝ったジャックは、名前群の中から共通して近いものを調べてみると常に〈キャロライン・スティルマン〉という一つの名前に繋がっていることに気が付きました。キャロライン・スティルマンという名前をデータベースで調べてみてヒットしたのがこの事件だというわけです。

信じ難い話ではあるものの、サンドラはこの事件の再捜査を認めてくれた様子。

予想の斜め上なゴス少女だったキャロラインは裕福な宝石商の娘で、当時の事件簿には黒く塗りつぶされた形跡があるのが気になります。

 

キャロラインの姉〈サラ・スティルマン〉をあたっても「当時の話はしたくない」と気乗りしない様子。妹が失踪して亡くなった後の家族はかなり悲惨だったようです。

サンドラがキャロラインの姉のフリをして霊能者に見てもらおうとするも、「何も感じない」と言って手ぶらで帰らされるのみ。キャロラインの名前を出して姉を騙ったことが問題だったのかもしれません。

 

50歳以上のメンバーに健康診断を受けろというお達しが出て、爺さま方は自分達UCOSを解散に追い込む陰謀だと騒いでおります。

実際に目覚ましい成果を挙げてきたUCOSは、一部からは良く思われていないとかなんとか。公安を出し抜き、警察の人種差別を暴き、名門ゴルフクラブを検挙。陰謀について確認したサンドラに、べヴァンは「権威を傷つけたと感じる人間もいる」と肯定とも取れるジョーク?で返します。

そして、UCOSの成功が評価されて、サンドラを第一線に戻すことで合意があったのだそう。

特別捜査班SO10の秘密捜査官という地位が与えられるのは名誉なことなのでしょうが、実際にサンドラが異動して指揮者が居なくなればそれこそUCOSは解散まっしぐらです。

 

UCOSはもはや科捜研のおかげで成り立っていると言えるほど、実際に全てを解決に導いてくれているのは科捜研(笑)

今回も科捜研が、タイプライターで作成された事件簿のキーの跡を分析、照合して抹消された文字を特定してくれました。有能か。

再現された原文から消されていたのは、当時の捜査に協力した若い霊能者〈ロンバード〉の名で、彼は通常知り得ない情報を知っていたので捜査協力に採用されたという経緯が。

今も予知ビジネスで稼いでいるロンバードはジャックが見つけた霊能者の兄ちゃんとは別人で、やたらとオカルト寄りな話になってきております。

豪邸住まいのロンバードはえらく胡散臭い雰囲気で、霊能者というより詐欺師のようです。

当時の事件担当者に何故ロンバードの名前を黒塗りにしたのか問うと、自分は霊能者に協力など求めたくはなかったけれど今は亡き当時の上司がロンバードを信用してしまったそう。捜査が進むにつれて、自分の勘が当たりロンバードが誘拐に関与していると確信した頃には既に上司がロンバードに捜査の詳細を相当漏らしており、DNA鑑定が無かった時代にクロだという証明が難しくなってしまったのです。しかし馬鹿正直に報告書に書くわけにもいかず、ロンバードを抹消するに至った、と。

ここでも一緒に話を聞いていたべヴァンが、SO10への異動をチラつかせて隠蔽を継続するようサンドラを誘導しております。

霊能者に頼りたい気持ちがあるロンバード以外は全員が現時点でロンバードを疑っているも、DNA鑑定では何も出ず、上からは捜査の打ち切りを指示され、家族の協力も望めないという絶望的な状況に。

今度はサンドラがサラを訪ねて少し話をすると、当時霊能者が警察に協力していたことすら知らなかった様子でしたが、キャロライン自身は霊的なものを信じていて霊能イベントにも参加するほどだったとか。

ロンバードとキャロラインの繋がりが見つけられない以上は自白を引き出すしかなく、ジャックが頼った霊能者の〈クリストファー〉を呼び出して霊能者の感じ方についてレクチャーを受けようとするサンドラとブライアン。なんとか説得して話を聞くと、最初は曖昧な感覚で、捜査開始の数日後にいきなりアザを言い当てるロンバードの感じ方はインチキだろう、と。

 

ジャックが異常にメアリーに拘るのは、彼女が轢き逃げ事件の被害者となり突然命を奪われるという無念の死を遂げたからです。

こっそりメアリーの服を科捜研に出していたジャック。

結果は『何もなし』で、危ない橋を渡ったものの得られたものは文字通り何もありません。それどころか、犯人がメアリーに駆け寄ることもしなかったという悔しい現実を突きつけられたよう。

失意のジャックはそのまま辞表を書きましたが、サンドラはこれを拒否。UCOSにはジャックの腕が必要だと説得します。

良心に訴えかけるとジャックも戻ってくれましたし、いよいよサンドラもキャリア組への軌道修正を蹴ってUCOSに骨を埋めるつもりです。

遺体発見現場にロンバードを連れ出し、再捜査は解決間近だからここでキャロラインの霊を呼び出して犯人の名前を聞いて欲しいと言って演技するサンドラとジャック。

どんな手を使うのかと思えば、ただただ罪悪感と恐怖に訴えかけるという古典的な脅しだったのには驚きです。そして、ロンバードがあっさり吐いたことにも。

実はロンバードとキャロラインは結託しており、家庭に反発して自殺まで考えた彼女を助けるために、2〜3日の誘拐事件をでっち上げてその被害者になればいいのだと計画した2人。

ある夜キャロラインをコンテナに閉じ込めて、ほどなくして警察に行き、彼女のアザの話で信じ込ませてコンテナに誘導するはずが、計画が順調だと伝えに行ったロンバードはコンテナが消え失せている衝撃の光景を目にすることに。

輸送コンテナに閉じ込めたものですから、キャロラインごとどこかへ運ばれてしまったのです。なんという間抜けな……。

それでも、コンテナが使われればキャロラインが発見されると思っていたロンバードは沈黙を続け、ついに取り返しのつかないことに。

本人からここまで聞き出せたというのに、べヴァンが取調べ室に怒鳴り込んできて自白を強要したことに大目玉をくらいます。

なんと警戒していたロンバードは弁護士に電話をかけて繋ぎっぱなしにしており、コンテナに閉じ込められた部分も含む法外な揺さぶりが丸ごと録音されていたのです。

サンドラのSO10の件はもちろん取り消し、健診では通過できたはずのジャック達もこの不祥事でUCOS存続が真っ向から揺るがされることに。

自白は無効だと分かっていて敢えて話して釈放される詐欺師のロンバードには腹が立ちますが、いずれ決着の時が来るのでしょうか?

 

9月末でアマプラからBBC作品がごっそり撤退されるようで、『ニュー・トリックス』の視聴は一旦ストップ。

『ニュー・トリックス』にはまだハマり切れてなかったのでキリの良いシーズン1で区切りとして、『コール・ザ・ミッドワイフ』の新作も配信されなくなるのかが死活問題です。

BBC作品には信頼を置いていたので非常に残念。最近はやたらとAmazon originalに力を入れているようですが、当たり外れの差が激しいギャンブル感と、どれほど話が中途半端でも問答無用で次シーズン打ち切られがちなのがなぁ。

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