エピソード10『消えたロケットランチャー』“Three Guns”
あらすじ
麻薬取締局のライオンズ捜査官とSWATが共同捜査を行い、カルテルの密輸の現場をおさえる。だが密輸されていたのはドラッグではなくロケットランチャーだった。押収したロケットランチャーはイスラエルで盗まれたもので、あと2基LAに運び込まれていることが判明する。
ネタバレ感想
ルカが親しくしていた幼女のケリーがめちゃくちゃ成長していて度肝を抜かれました。
学校新聞の記者になったケリーにSWAT隊員として取材を受けているルカは嬉しそうで微笑ましい気分になります。
ちなみに、ルカ役を演じているケニー・ジョンソンは自身も失読症であり、同じ失読症を抱えるケリー役を勤めているのはケニーの実の一人娘アンジェリカ・スカーレット・ジョンソンというトリビアも。独身ながら愛情深いルカ同様に、私生活でもかなりの家族仲の良さが伝わってきます。
ケリーの母チュアナからルカ宛に2人で食事しようというデートのお誘いがあり、断れば2人との親交が途絶えてしまうのではないかと心配するルカ。
麻薬取締局“DEA”の〈ライオンズ捜査官〉から、コリード・カルテルの連中を逮捕したSWATに協力を求める要請が。
カルテルはまだ壊滅に至っていないものの、取引材料の情報から組織の計画を阻止するために積み荷を抑えるという合同任務です。
コンテナ群の中で張り込んでいたDEAとSWATは、カルテルの運び屋〈リカルド・アルバレス〉と武装した5人の男達がコンテナから荷物を運び出す現場を現行犯で阻止。ジムのとんでもない車の止め方は許されるのか?(笑)
早速荷物の中身を確認してみると中から出てきたのはドラッグではなく携帯式のロケットランチャーでした。事情を聞くためライオンズ捜査官を探していたところ、敵の抵抗で銃撃戦になった際に被弾していたようですぐに救急車で搬送されます。
本部にやってきた国土安全保障省の〈ガンサー捜査官〉によれば、イスラエル政府から盗まれた開発段階のロケットランチャーは全部で3基で、その全てがLAに運ばれた、つまりSWATの装甲車さえ溶かせるような代物がまだ残り2基行方不明ということです。
まだ容体が安定せず2度目の手術になったライオンズ捜査官は実は妊娠しており、風紀課時代には彼女の旦那と親しかったタンは自分がもっと早く気付けていれば……と自己嫌悪に陥っています。というのも、ボニーが妊娠初期で流産したばかりだそうで自分達の問題と重ねる部分があるのでしょう。
押収した携帯に入っていた暗号化アプリに送られた数字の羅列を組み合わせると座標になっており、運び先はこの座標に示された倉庫だと判明。
倉庫で逃げようとした不審者3人を逮捕しましたが、積み荷は2箱とも空の状態。
3人組は、ロケットランチャーが盗まれたハイファから来ていることがパスポートで分かり、盗難があった時から製造元の指揮で武器を追っているのだとか。悪の手に渡すわけにはいかないという点では味方のようなものですが、追跡装置は途中で壊され彼女達も成す術がなくなってしまっているのが現実です。
倉庫に付けられていた監視カメラを調べて怪しいSUVを調査すると、“エリス”という武器開発をしている民間軍事会社に行き着きました。
エリスのCEO〈ヒューズ〉はあくまでも現場のことは何も知らないという体で、社内にいるはずの現場の責任者〈チップ・ウェブ〉を捜すと、大きな積み荷を車のトランクに乗せて社を出た様子が監視カメラに映っていました。
ちなみに、かなり端折られましたが捜索によりエリス社からはロケランが1基出てきたそうで、最後の1基をウェブが持ち出したという事です。
チップ・ウェブというのは偽名で、本名は〈ジェイソン・ウェルズ〉という、6年前に“アブ・シビ”というテロ集団に拉致された男でした。
政府に助けを求めても、『テロリストとは交渉しない』と取り合ってもらえず、反政府側に回ったようですね。
ウェルズの通信を調べるとアブ・シビの5人と連絡を取っており、そのうちLA在住の2人の家は空っぽ。パソコンを調べるとロケットランチャーのシステムに旅客機の信号の周波数にロックオンするよう修正を加えた形跡が見つかり標的が飛行機だと分かります。全便にこの一帯を飛ばさないよう指示が出されるも、大型機一機だけ燃料不足でLAの空港に下りざるを得ないという事で空港へ急行。
飛行機が上空を通る付近に解体予定のビルがあるのに目を付けてそこへ向かいます。ガンガン飛ばす装甲車の中でタブレットを扱うなんて、SWAT隊員は車酔い耐性も抜群じゃないとなれません。
いつものLAPDSWAT!の警告なしで隠密しながら先へ進んでいく動き方は新鮮だしハラハラ感が際立っております。
屋上で今にも発射しようとしていた連中を次々捕らえていくチーム20。あの至近距離からのロケランぶっぱでよく避けれるし全員無事なんて有り得るのでしょうか(笑)
死闘の末に飛行機に照準を定めていたウェルズを撃ち抜いて無事に制圧。
ライオンズ捜査官の手術も成功したという朗報が届き、タンのメンタルケアはクリスが。支え合いだなぁ。
丁重過ぎるデートの断りをしたルカでしたが、実はあのメールは2人をくっつけたがったケリーが送ったもので、それほどまでにルカと家族になりたかったなんて泣かせます。お互いがお互いを失う日が来るかもしれないと不安に思っている両思いのルカとケリーはもはや家族同然の間柄で、改めて話し合うことでケリーも納得できたことでしょう。
リロイから心を病んでいるホームレスの〈デイヴ〉と揉めて連行してしまった警察の話を聞き、ホンドーはニシェルと話していた『メンタル系の問題なら警察の前に訓練されたボランティアが対処した方が良い』という信条に基づく新たな施策をヒックスに進言して上に掛け合ってもらいます。
リロイにもこの取り組みを伝えて協力してくれるよう打診するも、元々警察に対して敵対心の強いリロイは簡単には首を縦に振ってくれません。
ヒックスの返答でプログラムはなんとか実現し、ツンデレなところがあるリロイも結局は市民を助けるというボランティアに協力してくれそうです。
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▼次回、エピソード11