エピソード11『宗教と母の愛』“Demons, Sunday School, and Prime Numbers”
あらすじ
ある日、ダンジョンズ&ドラゴンズを友達と遊んでいたシェルドン。信仰心の強いママは、悪魔が登場するゲームを遊んでいることに不安を感じ、シェルドンを日曜学校に送り込む。
ネタバレ感想
やはり『ダンジョンズ&ドラゴンズ』は相当メジャーなボードゲームなんですね。こんなところでも題材になっています。
実写映画もかなり良かったです。
タム、ビリーをガレージに呼んでゲームしていたシェルドンを見て、妖精やらドラゴンやらは信じていなくても悪魔の存在を信じて忌み嫌う敬虔な信者のメアリーはゾッとしてしまったようです(笑)
悪魔を召喚する呪文が載っているようなゲームを教会は問題視しているとかで、さすがにシェルドンの友達の前では我慢しましたが、ジョージとバァバの前で息子の魂の危機だと大騒ぎするメアリー。
ビリーの父親〈ハーシェル・スパークス〉とメドフォード・マートを営むタムの父親〈グエンさん〉をそれぞれ訪ねて、息子たちが教会の教えに反したとても不健全なゲームをしていると訴えますご、どちらにも大して相手にされません。
ジェフ牧師をわざわざ家に呼びだしますが、牧師の議会でも悪魔のゲームが議題に上がっているのだそう。大事なのは親や教会が頭ごなしにゲームを禁止するのは避けて日曜学校に通わせることで神の力で撲滅するとかしないとか。
しかし神の存在を信じていないシェルドンは日曜学校に行くことを牧師の前で真っ向から拒否します。
科学者になるのが夢なのに何の調査もせず結論を出すなんて科学者失格の行いだとジェフ牧師に言いくるめられたシェルドンは予習として聖書を読み始めております(笑)聖書は聖書で、幼い子供が読むには過激な部分も否めないと思いますが。
聖書を一通り読み終えたシェルドンは、「牧師が科学的な調査を勧めたからデータを増やす」と言って他の宗教についても調べることにすると宣言。宗教に興味を持ち始めたと喜んでいたメアリーですが、自分の信じるバプテスト以外を学ぶのは許さないと却下。当たり前のように『信仰の自由』について持ち出されてはメアリーは言い返せず、たかがゲームで下手に騒ぎ立てたことが仇となりかけております。
学校ではタムにカトリックについて、司書の〈シェリル・ハッチンス〉にはモルモン教について教えてもらったシェルドン。
バァバのボーイフレンドの一人である〈アイラ・ローゼンブルーム〉を紹介してもらうとユダヤ教について教えてもらい、彼には大人になってもテキサスに住み続けるのならバプテストでいた方がいいとのアドバイスも貰いました。
その後も独自の調査を進めて「僕が他の宗教を選んだら怒る?」と聞いたシェルドンに対して「怒らないわ、自分の真理を探して」とかなり無理しながらも息子の意思を尊重する姿勢を見せたメアリーは立派です。
1週間宗教について調べたシェルドンは、次の日曜学校で「僕が宗教を作る」という結論を発表(笑)
『数学教』という二進法に基づく宗教を作ろうと考えれるのも、バプテストの日曜学校で皆を改宗させようと企むのも、シェルドンぐらいのものです。
シェルドンの科学にかける情熱は信者のそれと変わらない頑なさで、ある意味母親譲りだったのかもしれません。
▼Amazonプライム・ビデオでも視聴できます。
プライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード12