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海外ドラマ≫≫BOSCH ボッシュ シーズン1 1話ネタバレ感想

BOSCH / ボッシュ オフィシャル トレーラー シーズン1

エピソード1『憂鬱なクリスマス』“Pilot”

あらすじ

マイクル・コナリー原作。LA市警殺人課の刑事ハリー・ボッシュ(タイタス・ウェリヴァー)は容疑者を射殺した事件で裁判にかけられていた。ある日、少年の白骨化した遺体が発見され、ボッシュは自らの過去と向き合うことに。新米警官ジュリア・ブレイシャー(アニー・ワーシング)との出会いがある一方、署内の駆け引きに巻き込まれながらもボッシュは正義を貫こうとする。

ネタバレ感想

LA市警のハードボイルド刑事〈ハリー・ボッシュは相棒で後輩の〈ジェリー・エドガー刑事〉と張り込み、尾行の末に追い詰めた容疑者〈ロベルト・フロレス〉を勢い余って射殺してしまい、不法死亡を訴えられて2年にわたる裁判にかけられることに。

ロス市警は内務調査の結果ボッシュの行動を不問としたものの、どうやらこれが初めてではないようで裁判沙汰にまでなっているあたり、警部からは厄介者扱いです。黒人上司のチーフはわりとボッシュに対して手を焼きつつも寛容な対応にも見えます。

ボッシュは、元陸軍の特殊部隊出身なだけあって射殺に躊躇いも動揺もなく、大雨を予告した野性の勘が鋭いあたりも納得です。

裁判中でも職務は行えるようで、同僚をほとんど買収する形で当直を交代すると申し出たボッシュには何の魂胆があるのでしょう。単純に休みが嫌いでここまでするのか。

美人で勝気な雰囲気の〈グレイス・ビレッツ警部補〉は憎まれ口を叩きながらもボッシュとの関係は悪くはないようですが、バッサリ評決が出るまで謹慎だから帰れと命令。

それからも評決が出ていないだろうに仕事し続けているボッシュに、『飼い犬が森で人間の上腕骨を拾った』という医者からの通報が入ったから確認してきてくれと同僚から連絡が入ります。

早速、発見者の〈ギヨー医師〉の住所へ向かうと、愛犬の“カラミティ”が見つけたのは子供の骨で間違いない、と。

骨を見ると捻転骨折が自然治癒した痕があるらしく、手を捻られた痕跡からして事故ではない線が濃厚に。

ボッシュの人物像ですが、てっきり堅物無愛想オヤジかと思えば、現場に先に到着していた警官の〈ジュリア・ブレイシャー〉から声をかけられて彼女とお近づきになるため咄嗟に自分の懐中電灯を隠して貸してもらうというちゃっかり者な一面も。歳の差もありそうですがそれぞれの年齢設定がイマイチよく分かりません。

残念ながらジュリアは別の通報に対応する事になり、カラミティを追って骨の場所を特定しに行ったボッシュは現場で別の手の骨を見つけてすぐ派手に転んで腹部を殴打。それでも難なく下山してくるあたりタフです。

勝手に持ち出した捜査資料を自宅に持ち帰って仕事をしていたところに警部補がやってきて、謹慎命令を破って当直を代わったことにお叱りを受けるボッシュ

裁判で相手となるやり手弁護士の〈チャンドラー〉は丸腰の男を殺したと主張しており、もしその主張が通ってしまえばいくら市警が不問としたところで殺人課にはいられなくなる、という人生の帰路がかかっている裁判なので、裁判に集中するよう諭されても、森で見つけた人骨の事件で頭がいっぱいです。上司に怒鳴りつけ、報告書にはエドガーの名前を書くからどうか捜査をさせてくれと懇願するほどワーカホリックなのには理由があるのでしょうか。

見つかった骨を見て納得させられた警部補のお墨付きがあってか、翌朝森の現場では大規模な捜索が始まっております。

他の骨や無事に残っていたバックパックが見つかったことで、被害者は9〜10歳の少年だと判明。見つかった頭蓋骨には手術をした形跡があり、記録を探せば被害者の特定にも繋がりそうです。

事件の捜査だけでなく、張り付いてくる記者を追っ払ったり早速ジュリアとデートしたりとなかなか忙しそうなボッシュ

ジュリアは若くはないものの警官になるのが遅くて貫禄のある新米という微妙なポジションですが、弁護士経験もあって有能には間違いなさそう。

法廷ではどう調べ上げたのか、チャンドラーがボッシュの過去を抉ってきます。一連の事件の被害者は売春婦で、ボッシュが12歳の頃に殺されてしまった母親の職業も売春婦だったことから復讐で丸腰のフロレスを射殺したのではないかと陪審員の印象を操作しようとしており、行き過ぎた発言は裁判官に咎められるほど。

裁判が終わって早々に森の捜索でも一緒だった検死官の〈ゴラー〉から呼び出され、12〜13歳が妥当で外科手術の痕からすれば18〜24年森の中に埋まっていたのだそう。そして、少年がどのような人生を送ったかまで骨から分かってしまうらしく、骨だけで44カ所もの骨折痕があって日常的に虐待を受けており、大腿骨は死ぬ何週間か前に強打されて歩行困難になっていた、と。話の途中でトイレに駆け込んだボッシュにはかなりの動揺が見られ、こちらも過去に酷い虐待を受けた経験があるのでしょう。これで犯人に執着してまた射殺でもしてしまえばえらいことになりそうですが。

ここで1話は唐突に終了(笑)

やや地味ですが、無骨で淡々と進むリアリティのあるストーリーの中に小さな衝撃が連続していて引き込まれます。

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▼次回、エピソード2

axxi.hatenablog.com

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