エピソード1『酔いどれ』“The Smog Cutter”
あらすじ
母親を殺したと容疑者の死亡を確認してから16ヵ月後。LA市警殺人課刑事のハリー・ボッシュは犯人逃亡の裏にあった許しがたい真実を知り、やり場のない怒りをもてあましていた。そんな折、ホームレスの退役兵が腐乱死体となって発見される。一方、殺人容疑で自宅拘禁中の映画監督は無実を訴え、マスコミの注目を集めていた。ヴェロニカ・アレンの裁判が一段落したボッシュは長年追い続けてきたある容疑者の動向に目を光らせる。
ネタバレ感想
シーズン2最終話から1年4ヶ月後。
2016年11月8日、LA市長選投票日の夜だそう。
チーフがリークした暴露ビデオのおかげで地方検事のオシェイは、当然ながらライバル候補の現職市長〈レイモス〉に引き離されているようです。
〈エド・ガン〉が泥酔状態でまた保護されていると連絡を受けたボッシュはランパート署へ。
この酔っ払い男は若い女性を二人殺した連続殺人犯だそうですが、逮捕するに至れない事情でもあるのでしょうか。結局釈放されるようですし。
そして、娘のマディはLAのボッシュ宅に滞在中?のようで、エレノアとレジーの関係が思わしくないのかもしれません。
ボッシュは現在セレブの〈ホランド〉が殺人事件の容疑者として疑われている事件で現場に通い詰めらしく、マディは検事代理の〈アニタ・ベニーテス〉と父親の仲を疑ってやや不機嫌です。
エドガーまで「誘ってみろよ」と言うアニタはこれまた強気なバリキャリウーマンといった感じで、正直ボッシュの好みなのでしょう。
ホランドの用心棒を務めているらしい、元刑事の〈ルディ・タフェロ〉はボッシュとは馬が合わなさそうな男です。
圧勝で続投が決まったレイモス市長が秘書の〈ジェン〉を引き連れてチーフの所へ挨拶回りに来ています。ジョージの死の傷がまだ癒えないチーフはそろそろ引退すると言っておりましたが、レイモス市長としては本部長に推し進めたい様子。そもそもチーフは本部長になるために一時はオシェイと手を組んだわけですし、いざ本部長の座が現実になれば引退とはいかないでしょう。
性悪女のヴェロニカ・アレンは同じく性悪のチャンドラーと組んで入れ知恵されており、陪審員の目を誤魔化す演技は朝飯前のよう。
担当の主任刑事に前歴があるというボッシュの痛いところを抉り、たとえ賠償金が1ドルという結果でも以前の裁判で負けていることは事実なので世間の目が厳しいものに。
勝利は確実だと思っていたはずが、陪審員の意見不一致で評決不能となり、審理無効という結果が下されました。
まさかの再審に持ち込まれる形となり、チャンドラーは「検事局は負けを嫌うはずよ」と自信満々です。
案の定、ただでさえ市長選で負けてこれ以上恥を晒したくないであろうオシェイは再審理請求について及び腰。アニタと食事をしていたオシェイを捕まえて再審理させろと迫るボッシュですが、お前が不正のレッテルを貼られてしまったのがそもそも悪いと逆に声を荒げられ、今度は「このキザ野郎が!真実の究明より保身が第一か。市長選の恨みがあるからな」と公共の場で検事局長に詰め寄る大暴れっぷり(笑)勢いでテーブルまで叩きつけており、訴えられるんじゃないかと心配になります。
その夜マディから「パパがネットに出てる」と見せられた動画にはオシェイに詰め寄る一連の流れがバッチリ映し出されており、あまりにも血の気が多いこの光景が拡散されるのも時間の問題……どころか想像以上の大ごとになりまーーた内務監査が決まってしまったそうです。警部補が最近のボッシュの様子のおかしさを友人として心配してくれておりましたが、やはり母親の事件が闇に葬られたまま終わってしまった怒りを引きずっているのか。
車上生活をしていたホームレスの死体が出て現場に確認に行ったボッシュとエドガー。被害者の腕には陸軍特殊部隊のタトゥーが入っており、指紋から身元が〈ウィリアム・メドーズ〉と判明。
メドーズの両親を訪ねて訃報を知らせ、捜査の助けになりそうな情報を得たいところですが、訳アリだった息子の死を知った両親はどこか諦めにも近い悲しみを抱えている様子で、当然の反応でもあり、メドーズが抱えていた問題は従軍経験からくるものだけではなくこの家が関係しているかもしれないという気配も。
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▼次回、エピソード2