エピソード11『暗黒の年』“The Dark Year”
あらすじ
アビーを救おうと必死で解毒治療をするクラーク。そして、アビーが死ぬと自分も死ぬ運命にあるマクレアリーは1日でアビーを回復させるようクラークに命じる。薬の中毒に苦しむアビーの脳裏にシェルターで起きた悲劇が蘇る。エコーからの連絡で1つの民の進軍が敵に気づかれていることをベラミーはオクタヴィアに伝えるが、オクタヴィアは聞く耳をもたない。
ネタバレ感想
アビーの介抱をしている間にマクレアリーが診療室へ来てしまい、クラークとマディの存在がバレて監視カメラがループ映像になっていることを明かすことに。
マクレアリーからアビーがジャンキーだと聞かされて信じられない様子のクラークですが、もはや今のアビーは娘より薬を取るんじゃないかと疑うほどにはジャンキーですよ。
首輪を外して逃げ出したレイヴン達は、洞穴の中で次の戦略に向けての準備をしており、ケインやディヨザらとも一緒です。
偵察に行ったエコーが、マクレアリー一派が北の境界線に武器を集めている理由を聞けば、ディヨザは「敵が進軍してるんだろう」とのこと。カメラのループ映像がもはや機能していないことを知り、奇襲作戦は失敗、急いで戻れとベラミーに無線で連絡を入れるエコー。「訳あって戻れないから、自分たちが谷に到着するまでの5日で安全に入れる道を探してくれ」と逆に頼まれてしまいます。
ベラミーと一緒にいたハーパーは「クラークが無線を聞いてるかも」と警戒した様子で、クラークがマクレアリーに寝返った疑惑も共有されました。
目を覚ましたアビーに、目的達成と生き残るためどうしてもマクレアリーを治療させる必要があるクラーク。
常習者のアビーはシェルターから遮断薬も持ってきており、万一の時に備えた応急処置方法をクラークに教えて本格的な断薬と解毒を進めます。
いよいよ、アビーがこうなってしまった原因でもあり、オクタヴィアが変わってしまった原因でもある『暗黒の年』に何があったのかが明らかに。
シェルターでは2年目に何かしらの感染が植物に起こり、唯一のタンパク源だった大豆を除去しなければならなくなったのだそう。健康な植物から種を取り、それが収穫できるようになるまでの1年間はタンパク源無しで過ごさねばならなくなり、タンパク質無しでは人間は1年後に餓死する、唯一の解決策は闘技場の有効活用しかないと会議で現実を突き付けたアビー。
薄々そんな気もしていましたが、やはり闘技場で敗れた仲間の肉を食べていたのか。これぞ自給自足。倫理観がわりかしまともなケインは「無理だ……」と言って、人肉食料を口にはせず、そんなケインと同じ考えの者は食堂で席を立つのでした。意外と半数以上は生きるために食べるという道を選ぶんですね。
禁断症状で必死なアビーは相当見苦しい感じで、マディもドン引き。
アドレナリンで命は繋がっても、そんなすぐに治療ができるほど回復できるか?
アビーが薬を飲み始めたのはアリー騒動の後らしく、暗黒の年関係ないんかい!
「自分の意思で各自が決めればいい」というスタンスだったオクタヴィアに対し、飢え死にはさせられない、栄養失調で死ねば筋肉と十分な肉も残らず死後も使えない、といったニュアンスのことを言い、選択肢があるから絶望を呼ぶ、食べないのは罪だと言って罰せと迫るアビー。この時点ではオクタヴィアも人の心を失っておらず相当苦悩していて、アビーの方がよほどのマッド・サイエンティスト感があります。
しかも、自分の恋人を特例で見逃してくれと頼むどころか、むしろケインを従わせれば皆後に続く、とのこと。
闘技場に兄弟がいたからどうしても食べられないという民を撃ち殺し、他にも銃で脅されようがどうしても人肉を口にできなかった民を次々に撃ち殺していったオクタヴィア。この狂行を止めるためにケインが肉を口にし、残された反対派も恐怖政治に屈して無理矢理肉を食べ始めました。
ヘドロみたいな藻を主食にしていたアークの方がよほどマシな生活をしたいたとはなぁ。
それにしても、この時のアビーのオクタヴィアを見る目つきはなんなんだ!!!お前がオクタヴィアにこういう決断を迫ったんやろが!信じられないものでも見ているような、やや非難すら感じられるほどの顔付きにも見えますが?
現在では「私のせいよ」なんておいおい泣きながら言っとりますが、泣きたいのはケインやオクタヴィアだろ。お前は現実にも向き合わず薬に逃げたんでしょーが。
アビーから暗黒の年の話を全て聞いた上で「従わせるために自分の民を殺したのよ?」とオクタヴィアを非難するクラークもまじか。これに対してマディは「彼らの選択を奪い、全ての罪を背負ったのよ、彼女1人で」と見た目の幼さとは裏腹にめちゃくちゃ大人な意見です。さすが総帥。それはマウント・ウェザーでのクラークと同じだとも言われ、あの時のクラークは英雄だったけれど今は違う、見損なったと呆れられとります。
安全な道を探すため洞穴を出ていたレイヴン、エコー、マーフィー、エモリの4人は、敵軍の武力を奪おうとこっそり弾薬を盗み出そうとしていたところを見つかってしまいましたが、ショウのおかげで助かり、ドリルを含む大量の武器を奪うことに成功。
レイヴンとショウのカップルは好感度が高いですね。2人合わせてIQが凄いことになりそうです。
マクレアリーはディヨザのノートを拾い、そこに書かれていた戦法を使っていることが分かり、書いた本人がその穴を突くことで一気に奇襲を畳み掛ける作戦が練られています。
これはベラミーやオクタヴィアのところにも共有され、いよいよ夜明けには作戦開始です。
しかし、ここにきてディヨザとケインが2人でマクレアリーに投降。敵に全て作戦がバレているから、ここから勝つ方法を教えると言っており、理由を聞かれたケインは「悪魔を楽園に入れたくない」とひと言。
ただの陽動か、本気でオクタヴィアを悪しき存在として否定しているのか……。
プライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード12
